来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBAの利下げ観測が後退 豪経済は大丈夫?」ハロンズ FX 2024/4/27

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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBAの利下げ観測が後退 豪経済は大丈夫?」ハロンズ FX 2024/4/27
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は99.21円前後で、NZドル/円は91.04円前後で週初を迎えました。
前週末にイスラエルがイランに攻撃をしたことへイランによる報復攻撃がなく、中東情勢への過度の警戒感の巻き戻しにより、日本や米国などの株価指数が上昇したことで資源国通貨である豪ドルやNZドルは買いが先行しました。24日に発表された豪1-3月期四半期CPIは前年比+3.6%と予想(+3.5%)を上振れて、豪準備銀行(RBA)の年内の利下げ観測が消滅したことで豪ドル/円は2014年12月以来の高値を更新しました。また、24日は米ドル/円が心理的節目となる155.00円を上抜けたことで、クロス円もこの動きにつれ、豪ドル円は一時101円台半ばまで上値を伸ばし、NZドル/円もこれらの動きにつれて一時92円台後半まで上値を伸ばしました(執筆時)。

豪州の個人消費は小幅な伸びを継続?

来週は30日に豪3月小売売上高が発表されます。3月21日に発表された最新のデータでは、豪州の人口は2023年9月30日までの1年間で約2.5%増加しました。そのうちの83%は主に仕事や留学のための一時ビザによる海外からの移住者です。一方で、同期間の豪小売売上高は年率換算で2%しか伸びていません。その後、2023年10月から2024年2月の小売売上高は約0.8%となっており、平均伸び率は2022年9月から2023年9月までの平均を僅かに下回っています。つまり人口増加率ほど個人消費が伸びていないことになります。実際に豪州のGDPを見ると4四半期連続で成長率が鈍化しており、最新の2023年10-12月期は前期比+0.2%でした。その弱い成長率の要因は鈍い家計消費の伸びです。個人消費が弱かった理由としては高インフレや高金利の影響が考えられます。豪州の賃金指数を見ると、昨年10-12月期にインフレ率を上回りました。つまり実質賃金(賃金上昇率-インフレ率)がプラスに転換しました。これで消費者が消費に回せるお金に余裕が出来たわけですが、豪州では2021年1-3月期に実質賃金がマイナスに落ち込み、3年近くその状態が続いたので、すぐに消費が上向くのは難しいと見ています。仮に予想を上回った場合は、豪ドルは買いで反応するとは見ていますが、3月は最終週にイースター休暇があったため、そのための食料などの買い溜めなどもあったと考えられるでしょう。豪3月小売売上高が好結果であったとしても、実際に豪州の消費が拡大傾向にあるかどうかは、翌月以降の数字を見る必要がありそうです。一方で市場予想を下回った場合は、豪経済への懸念が台頭してくることになりそうです。先日発表された豪1-3月期CPIが市場予想を下回り、「RBAの年内利下げの可能性はないのではないか」と市場は織り込み始めています。高金利が続けば、豪州経済をさらに苦しめることになり得ます。インフレを早く鎮静化させないと豪州経済が大ダメージを受ける。そういった状況が近づいてきているようです。

【豪小売売上高の推移】

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は約10年振りの水準まで上昇してきました。目先の上値目途は2014年11月高値の102.84円前後となりそうです。103円を上抜けた場合は、少し距離がありますが2013年4月高値の105.41円が意識されそうです。一方で下値目途ですが、来週は週後半まで日足一目均衡表の転換線と基準線が同じ水準で推移するので強く意識されそうです。また2023年5月以降、週足一目均衡表・基準線が強いサポートとなっています。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:98.00-102.50、NZD/JPY:90.00-94.00

4/22週のイベント:

04/30 (火) 10:00 NZ 4月ANZ企業信頼感
04/30 (火) 10:30 中国 4月製造業購買担当者景気指数(PMI)
04/30 (火) 10:30 豪 3月小売売上高
04/30 (火) 10:45 中国 4月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)
05/01 (水) 07:45 NZ 1-3月期四半期就業者数増減
05/01 (水) 07:45 NZ 1-3月期四半期失業率
05/02 (木) 07:45 NZ 3月住宅建設許可件数
05/02 (木) 10:30 豪 3月貿易収支
05/02 (木) 10:30 豪 3月住宅建設許可件数
5/01~05 中国 労働節で祝日休場

一言コメント:

今週末から始まるゴールデンウィークですが、未だに行く場所が決まっていません。電車も車も凄く混みそうなので…近場で子供も楽しめるものを誰か教えてください。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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来週の為替予想 豪ドル 円

2028年2月の豪ドル円見通し。当月始値 129.41、最低 129.38、当月最高 133.32。平均 130.87。月末 131.35。変更 1.5%。

2026年11月の豪ドル円予想。当月始値 119.91、最低 119.91、当月最高 125.36。平均 122.17。月末 123.51。変更 3.0%。

2025年11月の豪ドル円予想。当月始値 111.74、最低 111.74、当月最高 116.42。平均 113.65。月末 114.70。変更 2.6%。

豪ドル相場を見通す上で最も注目したい指標が、RBA金融政策発表です。RBAは現在の金利据え置きによって、同国の金融政策は新たなフェーズに移行している局面といえるでしょう。現時点でインフレ率はRBA物価目標である年2~3%のレンジを依然上回っていることから、当面は現行の金利水準の維持が見込まれますが、今後は声明等の内容に注目しつつ、指摘されるインフレリスクや経済の不確実性などの要素を見定めていく必要があるでしょう。

2025年9月の豪ドル円予想。当月始値 116.93、最低 111.72、当月最高 116.93。平均 114.75。月末 113.42。変更 -3.0%。

2026年7月の豪ドル円予想。当月始値 120.14、最低 120.14、当月最高 125.18。平均 122.20。月末 123.33。変更 2.7%。

2027年6月の豪ドル円見通し。当月始値 118.66、最低 118.66、当月最高 123.13。平均 120.44。月末 121.31。変更 2.2%。

金利差は為替レート変動における最大のドライバーですが、経済の安定性も為替レート変動の一因と言えます。為替レート変動における最大のドライバーは金利差ですが、経済の安定性も一因になっていると言えます。一般的に、市場リスクとボラティリティは、安全通貨としての円の需要を高めます。

2027年7月の豪ドル円予想。当月始値 121.31、最低 121.31、当月最高 126.68。平均 123.53。月末 124.81。変更 2.9%。

AUDはハイリスクの通貨だと考えられています。しかし近年の動向としては、円安豪ドル高のため、投資家にとって最も安全な投資とされています。ターニングポイントとなったのは、COVID19へのオーストラリアの取り組みが「成功 」し、いち早くビジネスを再開させたことが要因となっているようです。

2025年10月の豪ドル円見通し。当月始値 113.42、最低 110.06、当月最高 113.42。平均 112.16。月末 111.74。変更 -1.5%。

2027年11月の豪ドル円予想。当月始値 133.26、最低 127.59、当月最高 133.26。平均 130.91。月末 129.53。変更 -2.8%。

2027年12月の豪ドル円見通し。当月始値 129.53、最低 123.76、当月最高 129.53。平均 127.12。月末 125.64。変更 -3.0%。

2028年4月の豪ドル円見通し。当月始値 135.29、最低 135.29、当月最高 141.44。平均 137.84。月末 139.35。変更 3.0%。

4月29日(月曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 105.46、 最高 107.04、最低 103.88。 4月30日(火曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 106.10、 最高 107.69、最低 104.51。 5月1日(水曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 106.50、 最高 108.10、最低 104.90。 5月2日(木曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 107.14、 最高 108.75、最低 105.53。

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