【見通し】NY株見通し-反発か 決算発表は引け後にアップル

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【見通し】NY株見通し-反発か 決算発表は引け後にアップル

今晩は反発か。昨日はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が記者会見で利上げの可能性が低いとの見方を示したことが好感され一時大幅高となったが、取引終盤にかけて反落。ダウ平均は533ドル高まで上昇後、87.37ドル高(+0.23%)と反発して終了したものの、S&P500とナスダック総合は1%以上上昇後、それぞれ0.34%安、0.33%安で終了し、ともに2日続落した。

 半導体株はスーパー・マイクロ・コンピューターが14.03%安、アドバンスト・マイクロ・デバイセズが8.91%安と売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.54%安と大幅に2日続落となった。引け後の動きでは予想を上回る決算や強い売上高見通しを発表したクアルコムが時間外で4%超上昇した。

 今晩は反発か。好決算や強い見通しを発表したクアルコムの上昇が見込まれ、昨日大きく下落した半導体株を中心に堅調相場が期待できそうだ。ただ、引け後にアップルの決算発表が予定されるほか、金曜日には4月雇用統計の発表もあり、イベントを控えた様子見姿勢も強まりそうだ。

 今晩の米経済指標は新規失業保険申請件数、3月貿易収支、1-3月期単位労働コスト速報値、3月製造業新規受注など。企業決算は寄り前にケロッグ、モデルナ、引け後にアップル、アムジェンなどが発表予定。(執筆:5月2日、14:00)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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見通し NY株見通し反発か 決算発表は引け後にアップル

アップルはアメリカ東部時間の2日午後5時(日本時間3日午前6時)に決算会見を開く。LSEGのデータによると、アップルの1-3月期決算に関する市場予想は、総収入が前年同期比5.1%減の900.41億ドル、1株当たり利益(EPS)は1.3%増の1.54ドルになる見通しだ。アップルは過去17回の四半期決算のうち、2回で総収入が市場予想を超えられなかった。また1株当たり利益では1回、市場予想をクリアできなかった。

アップルは前回の10-12月期決算発表に際し、1-3月期の総収入が前年同期よりも50億ドル程度少なくなるとの見通しを提示。1年前の2023年1-3月の販売が、直前に起きた生産体制混乱の反動で上積みされていたためだと説明した。こうした中、LSEGがまとめた事前予想では、iPhoneの1-3月期の販売額は前年同期比10.4%減が見込まれている。また、民間調査会社のIDCが15日に発表した1-3月期の世界のスマートフォン出荷台数の速報値でも、アップルのシェアは17.3%まで下がっており、20.8%のシェアを獲得したサムスン電子に首位の座を奪い返されている。

アップルが5月2日の取引時間終了後に行う2024年1-3月期決算発表では、4-6月期の見通しに注目が集まりそうだ。アップルの1-3月期は主力製品であるiPhoneの販売が前年の勢いを保てず、減収は避けられないもよう。アップルが4-6月期の見通しについて前向きな方向性を示せなければ、株価下落に拍車がかかるおそれがある。スマートフォン市場は回復基調にある一方、ライバルとの競争は激しさを増しており、アップルの地力が問われる局面が続いている。

第2四半期(24年1-3月)については詳細を明らかにしていないが、ルカ・マエストリCFO(最高財務責任者)は、「iPhone」シリーズや全体の売上高が前年同期並みになるとの見通しを示した。

アップルは音楽配信などサービス事業の拡大にも力を入れているが、総収入の半分以上を稼ぎ出すiPhoneの存在感は依然として大きい。IDCによると、スマートフォン市場は「過去2年間の混乱から抜け出しつつある」一方、中国メーカーのシャオミの復調や、中国の深圳に拠点を持ち、アフリカなどの新興国市場に強いトランシオンの躍進といった市場環境の変化もみられるといい、今後の見通しをめぐっては、アップルがライバルとの競争を勝ち抜けるかどうかの重要性が増していきそうだ。

ただ、2月以降の株価下落は1-3月期の不振を織り込む動きともいえ、2日の決算発表では4-6月期の見通しの重要性が高い。株価下落が進む中で、ルカ・マエストリCFOが前向きな方向性を示せば、投資家にとっては安心材料になるとみられる。LSEGのまとめでは、4-6月期の総収入は前年同期比1.8%増にあたる832.33億ドルが見込まれており、少なくとも増収復帰を確信させる内容である必要がありそうだ。

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