来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「クロス円は調整局面を上手くやり過ごせるか注視」ハロンズ FX 2024/3/24

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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「クロス円は調整局面を上手くやり過ごせるか注視」ハロンズ FX 2024/3/24
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年3月22日 16時03分

クロス円は調整局面を上手くやり過ごせるか注視

ユーロ/円、ポンド/円は堅調

日米の金融政策を受けて、日銀からは利上げを急がない雰囲気、FRBからは利下げを後らせない雰囲気が漂い、リスクオンの流れが優勢となり、ユーロ/円は165.349円、ポンド/円は193.525円まで上伸し、各々、年初来高値を塗り替えました。ただ、ユーロやポンドが対米ドルで急速に押し戻されたため、クロス円の上値も抑えられました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、これでもFXやります?FX初心者必見、これがFXです! (2024年3月14日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ユーロ、ECBとFRBへの思いが綱引き

ラガルドECB総裁は、「関連情報が出揃うまで待つこと出来ない」「今後数カ月で、最初の政策変更への信頼度を高めるデータが得られると期待している」と述べ、6月利下げ開始に期待を寄せました。米国のパウエルFRB議長も6月利下げ開始を意識した言動を見せているため、ユーロと米ドルの強弱は明確になりづらいものの、ECBの利下げ期待はユーロ上値を何かと抑制しそうです。来週は、イースター(復活祭)に関連して休暇を取得する参加者も多いほか、目立ったイベントも見当たらないため、全体的には方向性は定まりづらいかもしれません。レパトリ(資金回帰)の流れが強まり調整的な下げも警戒されますが、株式市場の動向次第でユーロ/円は上値を拡大しても不思議はありません。

ユーロ/円は、期間21日のボリンジャーバンド(BB)の+2σを超え、+3σ付近まで上昇したところで上昇が一服しています。そのため、目先はどこまで短期調整が進むのかが着目されます。目安は3月11日安値(160.217円)からの上昇幅の38.2%押しとなる163.389円や、半値押しとなる162.783円付近と考えます。これらの支持帯でサポートされれば、年初来高値更新に向けて下値を切り上げそうですが、同レベルを割り込むようなら、超短期で売りに転じても良いのかもしれません。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:161.000-166.000

ポンド/円、短期調整!?

金利を5.25%で据え置いた金融政策委員会での投票結果は、据え置きが8名、利下げが1名となり、前回、利上げを支持した2名が据え置きに変わり、英中銀のタカ派トーンは後退しました。ベイリー総裁は金利をまだ抑制的なレベルに保つことを示していますが、市場は年内に利下げを開始すると見ています。利下げに対する期待感からポンドの上値は抑制されやすいかもしれません。もっとも、利下げ時期が米国やユーロ圏から遅れることになりそうなのは間違いないため、ポンドの下値も限定されるでしょう。また、ポンド円はリスクオンの円安効果も下支えになりそうです。上昇のペースが速かった分、焦って高値掴みは禁物で押し目を見極めて買い拾いたいと考えています。個人的には、189.10-20円が一つの買場となるのではないかと見ています。その下は、188.00円前後がそうしたポイントになりそうです。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:188.000-194.000

3/25 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

6月に、ECB、FRBと利下げ観測が強まりつつあります。特に利上げ局面を先導してきたFRBが利下げに踏み切れば、豪州なども追随してくる可能性があり、今度は利下げラッシュとなるかもしれませんね。

 
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来週の為替予想 ポンド 円

英ポンドドルは、英国が国民投票で、ブレグジットを決定した2016年から売りに押されるも下値を1.1378で支え1.4337まで反発、その後パンデミックの影響で、再度1.1412まで下落後この位置を支えて反発が、最高値2.1162からのレジスタンスを越えるも1.4251で再度抑えられて、ダブルトップを形成。一時1.0350の歴史的安値まで急落後は、現状は反発気味の推移となっています。

2026年8月のポンド円予想。当月始値 229.46、最低 219.24、当月最高 229.46。平均 225.19。月末 222.58。変更 -3.0%。

3/8発表の米2月雇用統計を受けて146円49銭まで下落し147円07銭で取引を終えた流れを受けた週明け3/11には日銀の金融政策正常化を巡る思惑とともに日経平均株価が大幅安となったことから3/8の安値と並ぶ146円49銭へ下落。しかし、日銀のマイナス金利解除を含めた金融政策正常化を市場が徐々に織り込むとともに利上げに転じるには時間を要するとの見方が徐々に円買いを抑制。一方、3/12発表の米2月消費者物価指数(CPI)や3/14発表の卸売物価指数(PPI)がいずれも市場予想を上回り、3/19-20のFOMCを控え、インフレの鎮静化に時間がかかるとの見方が強まり、FRBによる年内の利下げが緩やかになるとの観測とともに3/15には米10年債利回りが4.32%台への上昇とともに、149円17銭まで上昇し147円05銭で取引を終えました。3/18-19の日銀金融政策決定会合を前に市場では既にマイナス金利の解除を含めた金融政策正常化を織り込んだと見られ、植田総裁が会見で「緩和的な金融環境は当面続く」との考えが示されるか、さらには総裁が市場の前のめり的な見方を牽制する慎重姿勢を見せるのか、あるいは先行きの状況次第で利上げの可能性を示すか焦点となります。一方、現状の金融政策の維持が確実視される3/19-20のFOMCでは、パウエル議長の会見のほか、参加者による政策金利水準見通し「ドットチャート」が注目されます。昨年12月には年内3回の利下げを見込んでいましたが、直近では市場予想よりも強い物価指標が目立ったことを受け、利下げ開始が想定よりも後ずれするか、利下げ回数が少なくなると修正されれば日足・転換線/基準線(148円51銭/148円68銭)を下値支持線として150円を目指すと見込まれます。仮に日米金融政策会合を受けて再び円買いが勢いを増した場合、3/8及び3/11の安値(146円49銭)、さらには心理的節目とされる145円00銭を試すことになるか注目されます。

ただ、これも植田日銀総裁が、国会において「年末から来年にかけて、よりチャレンジングになる」との発言し再び早期の金融政策変更の思惑が高まったこと、今年最後のFOMCでは、政策金利が据え置かれ、加えて2024年のFF金利見通しが、再び6月時点の4.6%に引き下げられたことがサプライズなり、12月14日に、ドル円相場が140.97まで急落したことで、英ポンド円178.33まで急落しました。現状はこの位置を維持して、年末の取引を終了しようとしています。

2026年1月のポンド円見通し。当月始値 211.28、最低 211.28、当月最高 220.74。平均 215.20。月末 217.48。変更 2.9%。

22日午前の東京市場でドル円は151円台後半中心のもみ合い。

2025年9月のポンド円見通し。当月始値 209.74、最低 209.74、当月最高 219.27。平均 213.70。月末 216.03。変更 3.0%。

ドル 円 予想 2024、2025、2026-2028。

2027年6月のポンド円予想。当月始値 238.34、最低 238.34、当月最高 246.30。平均 241.41。月末 242.66。変更 1.8%。

現状4.35%の豪政策金利について、金利先物市場は9月までの0.25%の利下げを完全に織り込む中、3/11には3/18-19の日銀金融政策決定会合でのマイナス金利解除を含めた金融緩和策正常化観測を受けた日経平均株価の大幅安やドル円の146円49銭への下落とともに96円90銭へ下落。一方、3/12、3/14の米2月CPIやPPIが市場予想を上回り米長期金利が上昇。さらに、日銀の金融政策正常化を織り込み円買いへの反応が限られる中、3/15にドル円が149円17銭へ上昇したことに伴い97円97銭へ反発。一方、98円00銭を前に伸び悩んだものの97円台後半までの反落に留まり97円81銭で取引を終えました。今週は1)3/18に発表される中国2月鉱工業生産や小売売上高を受けて3/20に人民銀行による最優遇貸出金利(LPR)の月次見直しが予定され利下げ観測が高まり、リスク選好の株高につながるか 2)3/18-19の日銀政策決定会合及び植田総裁の会見がハト派寄りとなり円安進行につながるか、タカ派寄りとなり円高が再燃するか 3)現状の金融政策維持が見込まれる3/19の豪中銀政策理事会の声明が2月の議事要旨で示された「追加利上げの可能性を排除する前にインフレ率が低下していると確信する必要があり、それまでには時間がかかる」とした前回のタカ派寄りの声明を踏襲する内容となるか、利下げ開始の可能性に言及するなどハト派色の強い内容となるかが焦点として注目されます。そのため、3/6の98円21銭を上抜け2/23の99円05銭を目指して一段高となるか、3/11の96円90銭を下抜け2/1の95円50銭を目指す円高となるか注目されます。

2025年11月のポンド円見通し。当月始値 216.12、最低 211.96、当月最高 218.42。平均 215.42。月末 215.19。変更 -0.4%。

2027年7月のポンド円見通し。当月始値 242.66、最低 242.36、当月最高 249.74。平均 245.20。月末 246.05。変更 1.4%。

2027年9月のポンド円見通し。当月始値 252.47、最低 247.35、当月最高 254.89。平均 251.46。月末 251.12。変更 -0.5%。

また、台湾総統選、ロシア大統領選、9月の岸田首相の任期などの政治的日程が、予定されていますが、台湾の総統選で与党が勝利しても、中国が軍事行動に出る可能性は低く、プーチン大統領の再選は揺ぎ無く、為替・金融市場に大きな影響を与えることはなさそうです。ただ、直近米国の支援が止まる可能性が指摘されているウクライナ情勢では、今年も混戦が続く可能性が高いと思われますが、もし何かの政治的な動きが出て、停戦や終戦に向かう兆しが見えた場合、過去2年のエネルギーや商品市況に、大きな巻き戻しの動きが出るかもしれません。その場合、ユーロ相場や英ポンドドル相場に大きな動きが出る可能性があることは注意しておきましょう。

2025年7月のポンド円見通し。当月始値 221.47、最低 211.61、当月最高 221.47。平均 217.35。月末 214.83。変更 -3.0%。

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