「紅麹」摂取 新たに1人死亡報告

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「紅麹」摂取 新たに1人死亡報告
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 「紅麹」摂取 新たに1人死亡報告

紅麹 摂取 新たに1人死亡報告

小林製薬は、紅麹コレステヘルプを摂取していた人が、亡くなったという連絡が、新たに1件あったことを明らかにしました。きのう(3月28日)に遺族から連絡があったということです。

大阪市は、有害な物質が含まれている疑いがあるとして27日に「紅麹」の成分を含む「紅麹コレステヘルプ」「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」「ナイシヘルプ+コレステロール」の3種類の製品について、食品衛生法に基づき、回収を命じる行政処分を出しました。回収の対象となるのは、あわせておよそ100万個で、市は回収が完了した時点で改めて製品の廃棄命令を出す方針です。これ以外にも、全国では紅麹原料を使った製品を自主回収する動きが相次いでいます。

酵母を使った桃色の日本酒を醸造する愛媛県西予市の酒造会社は、「小林製薬」の「紅麹」原料を使っていませんが「色の原料は何か」などの問い合わせが増え、対応に追われています。西予市宇和町にある「宇都宮酒造」は、110年以上前から続く酒造会社で、4つの銘柄の日本酒を醸造し、愛媛県内の酒店や道の駅などで販売しています。このうち、着色料を使わず赤色酵母を使った桃色の日本酒について、小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品の問題が明らかになったあと会社に消費者から「色の原料は何か」や「商品に問題はないのか」などの問い合わせが増え、対応に追われているということです。このため、会社ではSNSなどに紅麹を使った商品は扱っていないことや、すべての商品の安全性に問題がないことを伝える投稿をしました。酒造会社の山下英輔社長(39)は「誤った噂が流れることを心配しています。消費者の方には商品について正しく理解してもらいたいです」と話していました。

厚生労働省と消費者庁は紅麹を使用した製品に由来する健康被害について、国民や事業者からの問い合わせに応えるための電話相談窓口を合同で設置しました。電話番号は03-3595-2760です。午前9時から午後9時まで、土日や祝日も受け付けます。

小林社長は会見の冒頭で「現在、当社が製造している紅麹を摂取したことによる腎疾患などの発生問題で多くの皆様にご心痛とご不安をおかけし社会問題にまで発展し深くおわび申し上げます」と述べました。

武見厚生労働大臣は、衆議院厚生労働委員会で大阪市が回収命令の対象としている3つの製品の回収状況について「市によると28日午後4時時点で『紅麹コレステヘルプ』は4350個が回収され『ナイシヘルプ+コレステロール』と『ナットウキナーゼさらさら粒GOLD』についてはゼロだ」と述べました。厚生労働省によりますと「紅麹コレステヘルプ」は、2021年から今月までおよそ100万個が販売されていて、回収率はおよそ0.4%だということです。また、閣議のあと記者団に対し「ほかの省庁との共同作業を円滑に行うため、厚生労働省内に『省庁間連携室』を設けるとともに、タスクフォースを設置をした。さらに、国民や事業者からの問い合わせに対応するコールセンターを設置する準備を進めている」と明らかにしました。その上で「小林製薬から状況の説明を受け、国立医薬品食品衛生研究所の協力を得ながら、現在検証を行っているところで、早期の原因究明に取り組んでいく」と述べました。

小林製薬は29日、「 紅麹(べにこうじ) 」成分入りのサプリメントを摂取した人に健康被害が確認された問題で、新たに1人が亡くなっていたことがわかったと発表した。一連の問題による死亡者は計5人になる。

山下健司執行役員は「工場の管理体制については問題発覚後、自社だけでなく、第三者の有識者にも参加してもらい、漏れがなかったかどうか検証を進めている。検証結果を踏まえて国に情報提供し、ご判断をいただくことになる」と述べました。そして、外部からカビが混入した可能性について報道陣から問われたの対し、山下執行役員は「紅麹菌自体も菌なので可能性はゼロではないと感じている」と述べました。

林官房長官は29日午後の記者会見で「政府の取り組みや把握した情報についてWHO=世界保健機関への情報提供や在外公館を通じた外国政府への情報提供を実施しており、引き続き適時適切に海外にも発信していく」と述べました。その上で「健康被害の拡大や『小林製薬』が製造した紅麹原料の他社での使用の広がりが明らかになる中、関係閣僚で今後の対応方針を確認するとともに、再発防止に向けた施策の検討も開始する。引き続き関係省庁が一丸となって食の安全の確保に全力を尽くしたい」と述べました。

厚生労働省は、小林製薬が製造した紅麹原料を使った製品のうち、事業者が届け出た自主回収の対象となっている製品の情報をまとめてホームページで公表しています。厚生労働省は、食品衛生法違反のおそれがあるとして、自主回収となった食品について新たな健康被害の発生を防ぐため事業者に対し「食品衛生申請等システム」での報告を義務づけて公表しています。厚生労働省によりますと、今回の問題を受けて、小林製薬の紅麹原料を使った製品を、各社が自主回収する動きが相次いでいて、28日午前10時半の時点で、54件の自主回収の届け出があったということです。各社が届け出た情報によりますとこれらの製品では、今のところ健康被害は確認されていないということです。厚生労働省は、これらの製品が手元にある場合は購入した店舗やメーカーに連絡するほか、ホームペ-ジのリストに掲載された保健所でも、体調不良などについての相談を受け付けているということです。

渡邊執行役員は取引先からの報告について「現在のところ、健康被害についての報告はない」と述べました。その上で「小林製薬が直接、取り引きしている52社と、その先のメーカーなど供給先のおよそ170社に対して健康被害の有無と今回の紅麹原料の配合量などを聞く調査票を送っている。回答はすべて厚生労働省に報告することにしている」と述べました。

「紅麹」は米などの穀類に紅麹菌を繁殖させてつくられたもので、古くから食品の着色料などとして使われてきました。紅麹の「ロバスタチン」という成分にはコレステロールを低下させる作用があるとされ、紅麹由来の健康食品などが多く販売されています。一方、紅麹菌の中には「シトリニン」というカビ毒をつくるものもあり、腎臓の病気を引き起こすおそれがあるとされています。国の食品安全委員会によりますと、ヨーロッパでは紅麹由来の健康食品による健康被害が報告されていて、EU=ヨーロッパ連合は健康食品に含まれる「シトリニン」の基準値を設定しているということです。小林製薬によりますと、今回の報告を受けて成分を分析したところ、「シトリニン」は検出されなかったということです。一方で「シトリニン」とは別の未知の成分の存在を示す分析結果が得られたということで「意図しない成分が含まれている可能性が判明した」としています。

小林社長は、最初の症例を把握してからどのような体制をとってきたのか問われたのに対し「『もう少し早く公表ができれば防げたか』ということであれば、批判に対しては、ことばもない。当初は、原因が何であるのか、そもそも紅麹が原因であるのか全く分からない状況で、原因物質の特定に、研究部門に急ぎ取り組んでもらっている」と述べました。

山下執行役員は、去年12月まで紅麹原料を製造していた大阪市の工場を閉鎖した理由について「大阪工場は敷地が非常に狭く、建物自体も老朽化した工場だった。より効率的な生産を目指して、大阪工場の生産機能の停止を決定し、和歌山の工場に移動した」と述べました。

小林社長は海外でも影響が出ていることについて「中国や台湾でも紅麹原料によりご迷惑をおかけして大変、申し訳ございません。台湾には、原料が届けられていると思うが販売の全容がつかめておらず厚生労働省を通じてメーカーに回収を呼びかけている」と述べました。

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