・米国CPI(水曜日)
インフレ指標ですね。先週の見立てで、この指標でのインフレ率が高いと、米国金融政策の今年の「利下げ幅・利下げ回数」が大きく変わる可能性がある、と書いていたのですが、結果は、マーケットの予想を上回る高い数字に。6月の利下げはほぼ消え、年内の利下げも3回と予想されていたものが2回以下に修正、全体としての利下げ幅も大きく縮小。
これまでは、「利下げ」を織り込みすぎていた=ドル安に振れ過ぎていた、ということになり、一気にドル高へと動きました。テクニカル的にエッジのあるのはドル高方向なので、いい感じですね。さらにキーになるレジサポを各通貨とも一斉にブレイクしてきました。もちろん、今週の注目はドルストレート、ということになりますね笑
・湾岸情勢(金曜日)
金曜にイランがイスラエルを報復名目でロケット砲撃。有事発生⇒リスク回避⇒ドル高円高。ということで、ここでもドル高に動いてしまい、ドルストレートは「伸びすぎた感」が出てしまいました。また、日本円も買われています。ドル円は米ドルが強いのでドル安ですが、クロス円は全て週足が陰線をつけていますね=円高。とはいえ、週足はまだまだ上昇の形を崩していないので、大きくショートを狙うのは厳しいですね。
・ECB政策金利(木曜日)
ECBでは、6月利下げの議論が出るかどうかが焦点でしたが、はっきりと検討の可能性を明言していましたね。ということで、軟調だったユーロがさらに安くなりました(CPIとこの結果で、木曜から金曜でテクニカルで優位な形を作ったので金曜にEURUSDをショートしました)。ということで、今週も、ドルストレートでショートを狙うなら、EURUSDはいい選択、ということになりそうです。
■先週通しての通貨強弱
うちのブローカーだとこんな感じ。だいたい強弱の背景は上に書いた通りですね。米ドルはCPIと湾岸情勢でめちゃくちゃ強い。次に日本円が強いのは、湾岸情勢で有事の円買いになったからですね=リスク回避。一方で、6月利下げ検討の言及があったEURが弱い。
USD>>JPY=NZD=CAD=CHF=GBP>AUD=EUR
通して見ていきましたが、米ドルが圧倒的に強く、ドルストレートはドル高方向。他のクロスは似たり寄ったりで、クロス全体として方向性が見えるものはありませんでした。
■今週主に見ていく通貨
さて、ドルストレートの中では個人的に一番ラブな感じの動きはUSDJPYでしたが、さすがにちょっとアツすぎて手を出せない(横ばいから再度あげそうですよね・・・)。
ということで、今週はEURUSD, GBPUSD, AUDUSDあたりを見ていこうと思います。チャートはGBPUSD, AUDUSDで切りました。EURUSDについては、サポートまで近いのでデイトレになるかな、というのと、すでにポジションを立てているのとでチャートは切りませんでしたが、上にも書いたように一番下げやすい背景のある通貨だけに、並行して監視していきます。全体としては「伸びすぎている」ので、「戻せない」可能性や、「きれいに動かない」可能性などといったリスクが難しさですね。
■指標・イベント等
今週は各国CPIなど中規模指標が多数。
コメント