メキシコペソ/円見通し 米メディア「米中貿易戦争の勝者はメキシコ」 経済は好調維持へ【知っトク!メキシコペソ】2024/5/7

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メキシコペソ/円見通し 米メディア「米中貿易戦争の勝者はメキシコ」 経済は好調維持へ【知っトク!メキシコペソ】2024/5/7
 

このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。

執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

X(Twitter): https://twitter.com/KandaTakuya

メキシコGDP世界12位へ 11位のロシアが射程圏に

 国際通貨基金(IMF)によると、2023年のメキシコの名目国内総生産(GDP)は1兆7889億ドルで韓国、豪州を抜いて世界14位から12位に浮上した。米政府の脱中国政策などで米企業のニアショアリング(生産拠点の近隣移転)が進んだ恩恵を受けたほか、メキシコへの資金流入に伴うペソ高によってドル建てのGDPが増加した。米CNNは今週、「米中貿易戦争の勝者はメキシコ」だと、あらためて報じている。こうした動きは、今年11月の米大統領選でバイデン現大統領が勝ってもトランプ氏が返り咲いても続くと見られる。米CNNは大手米証券の試算として、メキシコの対米輸出は今後5年間で約34%増加するとの見方を紹介した。なお、前述の世界GDPランキングでは11位のロシアとの差が2000億ドル余りに縮まっている。ロシア経済がウクライナとの戦争長期化で疲弊する一方、メキシコの経済成長が続くとすれば、2024年にも逆転する可能性は小さくないだろう。

メキシコペソ/円 日足チャート

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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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メキシコペソの変動要因は以下の通りです

メキシコペソ/円は高金利通貨としての魅力が高いため、キャリートレード(=低金利通貨で資金を調達し、高金利通貨に投資する取引)の対象になりやすい通貨です。このため、投資家の建玉はペソ買い・円売りに大きく偏りやすいため、何かネガティブな材料が出てくると、一斉に建玉を解消する動きで大きく値下がりするリスクがあります。

例えば、最低取引数量1,000通貨の取引を始めるのに、米ドル/円では約4,500円、ユーロ/円は約5,300円の証拠金が必要ですが、メキシコペソ/円の場合は約220円の証拠金があれば取引を始められます(2021年11月2日時点)。

メキシコペソは新興国通貨、資源国通貨になるため、投資家のリスク選好性が後退した局面では、値下がりするリスクが高まります。株価急落といった動きがみられると、メキシコ経済状況とは関係なく投資家が資金引揚げを進める可能性が高まります。

メキシコは、原油や天然ガス、銀などの鉱物資源が豊富なため、メキシコペソは「新興国通貨」であると同時に「資源国通貨」にも位置付けられています。このため、原油など資源価格の動向に影響を受けやすい特徴があります。

他の通貨ペアと比べて、メキシコペソ/円なら、数百円~数千円程度の比較的に少ない手元資金で取引が始められます。

2020年3月、新型コロナウィルスの感染拡大を背景に、原油価格の下落や景気悪化への懸念が原因でメキシコペソ/円は急落したことがありますが、現在は反発して5円台で推移しています(2021年11月2日時点)。その一方、米ドル/円は110円前後、ユーロ/円は130円前後で推移しています。

先に述べた通り、メキシコは資源国であり、アメリカへの依存度が非常に高い国です。したがって、資源価格とアメリカの景気、そしてアメリカと良好な関係が保てているかがメキシコペソの動向を左右します。

メキシコペソ/円は、高金利通貨として日本の個人投資家の人気が高い通貨ペアになっています。メキシコ中央銀行は、伝統的にインフレ抑制に積極的な金融政策スタンスにあり、特に高インフレ環境だと高金利通貨としての魅力が高まります。保有していると金利(スワップポイント)を多く受け取ることが可能なため、短期だけではなく中長期的な投資対象としても注目されています。

メキシコペソの変動要因は以下の通りです。

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