ドル円、FOMC受けてドル安に|再びドル高になる可能性は? 3月21日(木)YEN蔵

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ドル円、FOMC受けてドル安に|再びドル高になる可能性は? 3月21日(木)YEN蔵

再びドル高になる可能性は?【外為マーケットビュー】

動画配信期:2024/3/21~2024/4/4

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

目次

00:00 FOMCの振り返り
06:01 ドル・ユーロ・ポンド・豪ドル各通貨の分析
07:26 足元の注目ポイント
08:36 まとめ
08:54【PR】口座開設特別キャンペーン実施中

 

YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。

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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ドル円、FOMC受けてドル安に|再びドル高になる可能性は? 3月21日(木)YEN蔵

ドル円は大幅続伸

現状4.35%の豪政策金利について、金利先物市場は9月までの0.25%の利下げを完全に織り込む中、3/11には3/18-19の日銀金融政策決定会合でのマイナス金利解除を含めた金融緩和策正常化観測を受けた日経平均株価の大幅安やドル円の146円49銭への下落とともに96円90銭へ下落。一方、3/12、3/14の米2月CPIやPPIが市場予想を上回り米長期金利が上昇。さらに、日銀の金融政策正常化を織り込み円買いへの反応が限られる中、3/15にドル円が149円17銭へ上昇したことに伴い97円97銭へ反発。一方、98円00銭を前に伸び悩んだものの97円台後半までの反落に留まり97円81銭で取引を終えました。今週は1)3/18に発表される中国2月鉱工業生産や小売売上高を受けて3/20に人民銀行による最優遇貸出金利(LPR)の月次見直しが予定され利下げ観測が高まり、リスク選好の株高につながるか 2)3/18-19の日銀政策決定会合及び植田総裁の会見がハト派寄りとなり円安進行につながるか、タカ派寄りとなり円高が再燃するか 3)現状の金融政策維持が見込まれる3/19の豪中銀政策理事会の声明が2月の議事要旨で示された「追加利上げの可能性を排除する前にインフレ率が低下していると確信する必要があり、それまでには時間がかかる」とした前回のタカ派寄りの声明を踏襲する内容となるか、利下げ開始の可能性に言及するなどハト派色の強い内容となるかが焦点として注目されます。そのため、3/6の98円21銭を上抜け2/23の99円05銭を目指して一段高となるか、3/11の96円90銭を下抜け2/1の95円50銭を目指す円高となるか注目されます。

ドル円は再び151円84銭まで上昇し、非常に重要な水準に差しかかったことで、介入警戒感が一気に高まってきたようです。すでに口先介入は何度かありましたが、今度は2022年以来の実弾介入にも注意が必要です。個人的には実弾介入があるとしても152円以上の水準かと思っていますが、今後円安がさらに進むと、足元の原油高もあり日本のインフレが一段と上昇する可能性もあります。そうなると日銀が再び利上げに追い込まれることも予想されます。「FRBの利下げとBOJ(日銀)の利上げ」、この構図は今後の円高を示唆しますが、日米金利差が劇的には縮小しないと見られており、今後は両中銀の動きと金利差の動向が相場の行方を決めそうです。

「材料出尽くし」ではあるものの、想定以上に円売りが進み、ドル円は昨日のNYで151円82銭まで買われました。ここ2年間ドル高が進みながらも抜け切れなかった「151円70-95銭」の極めて重要な水準までドルが買われましたが、FOMC終了後のパウエル議長の「ハト派寄り」の発言が、もう一段のドル高を阻止した形でした。この発言がなかったら、もしかしたら152円テストがあったかもしれません。

3/8発表の米2月雇用統計を受けて週初3/11のオセアニア市場での1.2864ドルを高値に、3/11発表のNY連銀発表の期待インフレ率の上昇、3/12発表の英2月の週間平均賃金上昇率が市場予想を下回り、英中銀の早期利下げ観測が再燃した一方、米2月CPIや3/14の米2月PPIが市場予想を上回ったことを受けて3/15には1.2725ドルへ下落し1.2733ドルで取引を終えました。これに対しポンド円は対ドルでの下落やドル円が146円49銭へ下落した3/11の187円97銭を安値に3/18-19の日銀金融政策決定会合でのマイナス金利解除を含めた金融緩和策の修正を織り込みつつ、FRBの利下げ開始後ずれ観測を高めた米CPIやPPIを受けてドル円が149円台前半へ上昇した3/15には190円02銭へ上昇し189円86銭で取引を終えました。3/18-19の日銀金融政策決定会合、3/19-20のFOMCに続く3/21の英中銀政策委員会での結果と反応が注目されます。マイナス金利解除を既に織り込んだ日銀政策会合後の植田総裁が会見で緩和的金融環境の維持を強調する姿勢を示すのか、先行きの利上げを含めたタカ派寄りの見解を示すのか、現状の金融政策維持が見込まれるFOMCでは政策金利見通しやインフレ見通しが12月時点からどのように修正されるのか、パウエル議長がタカ派寄りの姿勢を示すか焦点となります。また、英中銀政策委員会でも現状の政策維持が見込まれる中、前回2/1の表決結果(据え置き6人、0.25%利上げ2人、0.25%利下げ1人)からハト派寄りにシフトする可能性が高いとの観測に対し、どのような結果となるか注目されます。そのため、ポンドドルは3/8に付けた昨年7月以来の1.2894ドルを目指して反発するか、3/1の1.2600ドルへと下落基調を強めるか注目されるほか、ポンド円は3/4の191円19銭、2/26の191円32銭を上抜けるか、あるいは3/11の187円97銭を下抜ける水準まで下落するか注目されます。

ドル円が146円49銭まで下落した3/11の7円79銭を安値に日銀の金融政策正常化を徐々に織り込むとともに、南アの主要産品である金先物価格が8日続伸と堅調に推移したことも好感され下値をサポート。また、一連の観測報道に対する円買いへの反応が後退する中、3/12の米2月CPIが市場予想を上回り米長期金利の上昇に伴い対ドル出は下落した一方、ドル円の上昇やプラチナや金先物価格の反発とともに3/13には7円97銭へ反発。しかし、3/14発表の米2月PPIが市場予想を上回ったのに対し、南ア1月の鉱物生産量が前年比-3.3%と市場予想を下回ったことから対ドルでの下落とともに7円90銭までの反落。その後、3/15にはドル円が149円17銭まで上昇したことに伴い7円96銭へ反発したものの心理的節目とされる8円00銭を前に戻り売りに押され7円94銭で取引を終えました。今週のランド円は1)南ア最大の貿易相手国である3/18に発表される中国2月鉱工業生産や小売売上高を受けて人民銀行が3/20に最優遇貸出金利(LPR)の月次見直しが予定され、人民銀行による利下げ観測が高まり南ア経済を支援する材料となるか 2)3/18-19の日銀金融政策決定会合の結果や植田総裁の会見を受けて円買いが再燃するか、円安が加速するか 3)3/19-20のFOMCを受けた対ドルでの反応 4)3/20発表の南ア2月CPIや1月小売売上高を受けて中銀の早期利下げ観測が高まるかなどを材料に心理的節目とされる8円00銭を上抜けるか、あるいは3/11の7円79銭を下抜け2/26の7円76銭を下抜けるか上値/下値メドとして注目されます。

また、植田日銀総裁は、物価を押し上げる主役が「第1の力」から「第2の力」に徐々にバトンタッチし、賃金と物価の好循環が強まっていく姿をメインシナリオと考えている。ドル円が151円台に乗せていることで、円安による輸入物価上昇の価格転嫁による物価上昇圧力「第1の力」への警戒感が高まりつつある。

先ずは祝日前の日銀会合を振り返りたいと思います。19日(火)の日銀金融政策決定会合では、多くのメディアが事前に報道していたように、「マイナス金利解除」と「イールドカーブコントロール」(YCC)の撤廃を決定しました。予想されたよりも発表が遅れ、午後12時35分ごろの発表となりました。ドル円は直後に149円前後から149円92銭まで買われ、日経平均株価もマイナス140円辺りからプラスに転じる動きを見せました。ドル円はその後押し戻される場面もありましたが、午後2時前には150円07銭までドル高が進み、その日のNYでは150円96銭まで続伸しています。事前予想通りだったということに加え、政策変更後も「緩和的環境を維持する」とした植田総裁の発言も円売りに「安心感」を与えたと見ています。短期金利の誘導目標レンジは0~0.1%で、YCCが撤廃されたものの急激に円金利が上昇する際には、「指し値オペ」などを起動時に駆使し適切に対応するといったものです。「17年ぶりの金利のある世界」は実現するものの、今後も円の金利がガンガン上がるイメージは多くの市場関係者が持っていません。

ドル円は大幅続伸。昨日の朝方のアジア市場で151円台に乗せ、NYでは151円82銭まで買われる。もっとも、FOMC後には150円74銭まで売られる場面もあり151円台前半で引ける。ユーロドルも1.0838まで売られたが、その後反発。ユーロは対円では165円35銭近辺まで買われ、実に2008年8月以来の高値を付ける。株式市場は3指数が揃って大幅続伸。パウエル議長の発言を受け買い安心感が広がる。ダウは401ドル買われ、他の2指数とともに最高値を更新する。債券は小幅に買われ、長期金利は4.27%台に低下。金は売られ、原油は3日続伸。

2022年秋のドル円151円台は、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入で反転させられており、今回も円買い介入の可能性には警戒しておきたい。

3/8発表の米2月雇用統計を受け、ユーロドルは1.09ドル台前半から半ばでの小幅な値動きを続け、3/13の米30年債入札への旺盛な需要を受けた米長期金利の低下とともに1.0964ドルへ上昇。一方、3/8の1.0989ドルが目先の上値として伸び悩む中、3/12及び3/14発表の米2月CPIやPPIが市場予想を上回ったことからインフレ鎮静化に時間を要するとの観測からFRBの利下げ開始が6月以降に後ずれする可能性とともに米長期金利が上昇。これに対し、フランスやオランダ、さらにギリシャ中銀総裁らの発言から4月もしくは6月の利下げ開始が市場コンセンサスとして醸成され、3/15には1.0873ドルへ下落し1.0887ドルで取引を終えました。また、ユーロ円は3/11にドル円が146円49銭へ下落したことに伴い160円22銭へ下落したものの、米2月CPIやPPIを受けたインフレの高止まりに加え、3/18-19の日銀政策決定会合でのマイナス金利解除を含めた金融政策正常化を織り込むとともに一連の関連報道に対する円買いが後退し、ドル円が149円台前半へ反発した3/15には162円40銭へ上昇し162円29銭で取引を終えました。今週のユーロドルは1)3/19発表のドイツ3月ZEW景況感期待指数や3/21発表のドイツ及びユーロ圏3月製造業/サービス業PMI、3/22のドイツ3月Ifo企業景況感指数を受けて景気先行きへの警戒が高まるか 2)3/19のデギンドスECB副総裁や3/20のラガルドECB総裁及びシュナーベル専務理事らの発言を受けてECBの6月利下げ開始観測が一段と高まるか 3)3/19-20のFOMCでタカ派寄りの「現状維持」となった場合の反応などを中心に3/8の1.0889ドルを上回ることができなければ3/1以来の1.0800ドル割れを目指す下落基調が高まる可能性に注意が必要です。また、ユーロ円はマイナス金利解除など緩和政策正常化が見込まれる3/19-20の日銀政策決定会合での植田総裁の会見が緩和的金融環境の維持を強調する姿勢を示しドル円の上昇とともに2/26の163円72銭を目指すのか、或いはユーロドルが一段と下振れリスクを高める可能性や日銀政策決定会合を受けた円買いが再燃され3/11の160円22銭を下回り160円割れを試すか下値メドとして注目されます。

ドル円は,3/18-19の日銀金融政策決定会合を前に市場では既にマイナス金利の解除を含めた金融政策正常化を織り込んだと見られ、植田総裁が会見で「緩和的な金融環境は当面続く」との考えが示されるか、さらには総裁が市場の前のめり的な見方を牽制する慎重姿勢を見せるのか、あるいは先行きの状況次第で利上げの可能性を示すか焦点となります。一方、現状の金融政策の維持が確実視される3/19-20のFOMCでは、パウエル議長の会見のほか、参加者による政策金利水準見通し「ドットチャート」が注目されます。昨年12月には年内3回の利下げを見込んでいましたが、直近では市場予想よりも強い物価指標が目立ったことを受け、利下げ開始が想定よりも後ずれするか、利下げ回数が少なくなると修正されれば日足・転換線/基準線(148円51銭/148円68銭)を下値支持線として150円を目指すと見込まれます。仮に日米金融政策会合を受けて再び円買いが勢いを増した場合、3/8及び3/11の安値(146円49銭)、さらには心理的節目とされる145円00銭を試すことになるか注目されます。ユーロドルは1)3/19発表のドイツ3月ZEW景況感期待指数や3/21発表のドイツ及びユーロ圏3月製造業/サービス業PMI、3/22のドイツ3月Ifo企業景況感指数を受けて景気先行きへの警戒が高まるか 2)3/19のデギンドスECB副総裁や3/20のラガルドECB総裁及びシュナーベル専務理事らの発言を受けてECBの6月利下げ開始観測が一段と高まるか 3)3/19-20のFOMCでタカ派寄りの「現状維持」となった場合の反応などを中心に3/8の1.0889ドルを上回ることができなければ3/1以来の1.0800ドル割れを目指す下落基調が高まる可能性に注意が必要です。また、ユーロ円はマイナス金利解除など緩和政策正常化が見込まれる3/19-20の日銀政策決定会合での植田総裁の会見が緩和的金融環境の維持を強調する姿勢を示しドル円の上昇とともに2/26の163円72銭を目指すのか、或いはユーロドルが一段と下振れリスクを高める可能性や日銀政策決定会合を受けた円買いが再燃され3/11の160円22銭を下回り160円割れを試すか下値メドとして注目されます。

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