小林製薬 遅かった自主回収の判断

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小林製薬 遅かった自主回収の判断
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医薬品や生活用品で数々のヒット商品を生み出してきた小林製薬

小林製薬は22日米麹(こめこうじ) の一種である紅麹の成分を配合したサプリメントを摂取した人が腎臓の病気になったとして、3種類の製品を自主回収すると発表した。一時は6人が入院し、現在も7人が通院しているという。製品の使用を中止するよう呼びかけている。

「紅麹」は、コメなどの穀類に麹菌の一種である紅麹菌を繁殖させてつくられたもので、古くから食品の着色料などとして使われてきました。紅麹の「ロバスタチン」という成分にはコレステロールを低下させる作用があるとされ、紅麹由来の健康食品などが多く販売されています。一方、紅麹菌の中には「シトリニン」というカビ毒をつくるものもあり、腎臓の病気を引き起こすおそれがあるとされています。国の食品安全委員会によりますと、ヨーロッパでは紅麹由来の健康食品による健康被害が報告されていて、EU=ヨーロッパ連合は健康食品に含まれる「シトリニン」の基準値を設定しているということです。小林製薬によりますと、今回の報告を受けて成分を分析したところ、「シトリニン」は検出されなかったということです。一方で、「シトリニン」とは別の未知の成分の存在を示す分析結果が得られたということで、「意図しない成分が含まれている可能性が判明した」としています。

小林製薬が記者会見で明かした経緯です。それによりますと、ことし1月から2月にかけて、医師や患者本人から会社に対して、あわせて6人の症例について連絡があったということです。2月5日、小林製薬は社内で対応を協議し、原因として、製造過程でできる、▽「米紅麹ポリケチド」や▽「シトリニン」、それに、▽「異物または不純物の混入」、▽「アレルギー」の、4つの可能性を検証するよう、研究部門に対し指示したということです。中でも、紅麹を作る過程でできることがある「シトリニン」という毒素については、医師からも製品に含まれていないかと問い合わせがあったということですが、原料となった紅麹からは検出されませんでした。このため会社は、紅麹が作る化合物の「米紅麹ポリケチド」が原因ではないかと考え、2月22日に医師と面談したものの、医師からは「米紅麹ポリケチドによるものではなく、アレルギー反応による症状の可能性が高い」という見解が示されたということです。その後、腎臓の病気を発症した人が摂取していた製品の製造過程をさかのぼって調べたところ、いずれも同じロットの原料が使われていることが分かったということです。そのため、3月16日に、製品に使われたすべての原料の生産時のデータや、原料を使った製品を改めて分析したところ、一部の製品と原料に製造過程で意図していない成分が含まれている可能性があるという結果が出たということです。この成分が何かはまだ特定できていないということで、大学の研究室とともに調査を進めているということです。この結果を受けて、小林製薬は3月18日に緊急対策本部会を開くなどしたほか、22日の臨時の取締役会を経て、公表しました。

小林製薬は22日午後6時から大阪市内で記者会見を開きました。

医薬品や生活用品で数々のヒット商品を生み出してきた小林製薬。販売した機能性表示食品を服用した13人が腎疾患を発症したことは、企業としての信頼を傷つけ、経営を揺るがす事態だ。健康食品の需要は増加傾向にあるが、思わぬ事故や副作用のリスクが改めて浮き彫りになった。

大阪市に本社がある「小林製薬」は、「紅麹(べにこうじ)」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症したことが報告されたと明らかにしました。会社では「健康食品が原因となった可能性がある」として、この成分を含む3つの健康食品を自主回収するとともに、使用を中止するよう呼びかけています。

小林製薬の紅麴(べにこうじ)の成分を含んだサプリを摂取した人から健康被害の報告があったとして、5製品を自主回収すると発表。6人が腎疾患などで入院(5人は退院)し、7人が通院しているという。

製品を分析したところ、一部に意図しない成分が含まれていた。大阪市内で記者会見した小林章浩社長は「直ちに使用を中止し、健康被害があれば相談してほしい」と陳謝した。小林製薬は専用のフリーダイヤルを設け、回収や返金、健康被害の相談に応じる。通信販売で購入した人は0120・58・5090、他の通販サイトや店舗での購入者は、26日までは0120・5884・12で、27日以降は0120・880・220。

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