ドル/円、152円まであと6銭!上伸を窺う展開…円買い介入への警戒から神経質な値動きも(NY市場の見通し)2024/4/8

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ドル/円、152円まであと6銭!上伸を窺う展開…円買い介入への警戒から神経質な値動きも(NY市場の見通し)2024/4/8
 

ドル/円、152円台への上伸を窺う展開…円買い介入への警戒から神経質な値動きも

東京市場のドル/円は、小じっかりの展開。前週末NY市場でのドル買い・円売りの流れを引き継ぐと午後には151.80円台まで強含みました。

欧州市場に入ると、米長期金利が一段と上昇したことでドル買いが強まると151.90円台へ上値を切り上げています。本邦当局による円買い介入への警戒などから神経質とも見て取れる値動きになっていますが、底堅く上値を試す展開が続いています。

今夜は注目イベントが予定されていないほか市場の関心は10日の米3月消費者物価指数(CPI)に向かっています。そうしたことから、151円台後半を中心としたレンジ推移が想定されます。なお、仮に152円を突破することになれば上昇の勢いが強まり153円をターゲットとした相場展開となる可能性があります。その値動きが「急速な円安」として日本政府・日銀による円買い介入が実施されることも考えられますので注意しましょう。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、3本の移動平均線が強気のパーフェクトオーダーを示しており上昇基調は継続しています。また、RSIが上向きで上昇の勢いが強まりつつあることが分かります。足元では10日線を支持に151.90円台へ上昇しています。ただ、151.90-152.00円が上値抵抗となり伸び悩んでおりもみ合っています。すぐに反落していないことから152円を突破する可能性もある一方で年初来高値151.97円前後付近から下落することも考えられるため注意深く見ていきましょう。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

4/8(月)
24:30 ブリーデンBOE副総裁講演
26:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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本日のドル円は151円〜152円30銭程度を予想します

このようなNY市場の場況を見せつけられると、日本の金融当局は、ドル売り・円買い介入のアウェー感を抱くのではないか。

ドル買い材料を連日目にしてはいますが、「152円の壁」は思ったより厚いようです。ドル円は少なくとも「152円突破は無理」といった「明確な材料」が出て来るまでは、上昇したがっているように思えます。その明確な材料とは、やはり「米国の利下げが1回、もしくは来年に後ずれ」といったものと思えます。

本日のドル円は151円〜152円30銭程度を予想します。

中期的な視点では、6月までしのげば、米利下げ開始によるドル安が期待できる。5月米利下げ開始説も生きている。

なお、日本時間28日朝には、ウォラー理事の発言も予定されており、市場が身構えている。同氏は、FOMC参加者19人の先陣を切って、初めて「利下げ」に具体的に言及したかと思えば、その後、「利下げには慎重に」と論調を変え、そのたびに、市場は振り回されドル相場も乱高下した経緯があるからだ。

ドル金利は、少なくとも米利下げ開始時期として意識される6月くらいまで、下がりにくい。ニューヨーク(NY)為替市場では、ドル高基調が続きそうだ。この世界の流れに逆らって、ドル売り・円買い介入を実行すれば、現在1ドル=152円を視野に入れる円相場は一旦は140円台半ばまで戻っても、手を緩めれば、再び、じりじりと円売り・ドル買いの流れが支配的となるリスクがある。日本の金融当局には悩ましい市場環境だ。結果的に、投機的円売りの波を相手に、モグラたたきとなりかねない。

米財政赤字が今後10年で2.6兆ドルに膨れ上がるとの米議会予算局(CBO)予測も注目されており、米長期債イールドの上昇要因とされる。ピムコの債券部門CIOはフィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、FRB利下げペース鈍化予測のもとに、保有米国債を減らし、英国債を増やすと語っている。

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