来週の為替予想(米ドル/円)「米ドルの弱さが米ドル/円上昇の弱点?」ハロンズ FX 2024/4/27

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来週の為替予想(米ドル/円)「米ドルの弱さが米ドル/円上昇の弱点?」ハロンズ FX 2024/4/27
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2024年4月26日 14時14分

米ドルの弱さが米ドル/円上昇の弱点? 

米ドル/円156円台到達

堅調な株価、米長期金利の4.6%台での高止まり、日銀が一段とタカ派色を強めなかったことなどから、本邦と主要国との金利格差が意識され、米ドル/円は156.202円まで上昇幅を広げ、34年ぶり高値を連日、塗り替える格好になりました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、介入後の押し目待ちのあたな、まずはこれ見て (2024年4月25日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

上方向維持だが・・・

来週は本邦の円買い介入を睨みつつ、米雇用指標を見ながら現在のコンセンサスとなりつつある9月の米利下げ開始の妥当性を推し量ることになりそうです。米国の雇用情勢については、高頻度データーの新規失業保険申請件数やIndeed Job Posting Indexからは米雇用の鈍化が示唆されています。また、米総合購買担当者景気指数からは、4月に企業活動が鈍くなったほか、雇用者数の伸びがやや鈍化し余剰生産能力の兆候が示されており、米経済の成長ペース鈍化が意識され始めました。消費の底堅さが続いているため、NFPは大きな落ち込みはないと考えられるものの、期待外れに終わる可能性も十分にあると感じます。

米雇用と情勢が強ければ、米ドルを下支えして米ドル/円が上方向へ値幅を広げる期待はあります。しかし、足許、以外にも主要通貨に対し米ドルが伸びていない点には警戒したいです。米ドルの強弱を示すドルインデックスは直近、頭打ち傾向でとなっています。

ドルインデックスとドル円の推移

また、本邦の金融政策については、日銀は「当面、緩和的な金融環境が継続する」としているため、円安バイアスはかかりやすいものの、「基調的な物価上昇率が上昇すれば、金融緩和度合いを調整していく」と指摘しており、年内利上げスタンスから変わっていません。目先は、『緩和的な姿勢』の部分から、米ドル/円が上方向を試すことになりそうですが、徐々に『緩和度合いの調整』のところが意識されて、米ドル/円は伸び悩んでいくのではないでしょうか。

上値めどは157.11円付近か(テクニカル分析)

米ドル/円の上方向は、2月13日高値(150.882円)からの下落幅の倍返しとなる155.290円が目先の目途。ここを超えられれば、昨年12月28日安値を起点としたフィボナッチエクスパンションの100%ラインの157.110円付近が次のターゲットと考えます。目先は、155.30円付近の攻防となりそうです。一方、下方向は日足一目均衡表の転換線(154.416円、25日時点)、21日移動平均線(153.201円、25日時点)が意識されそうです。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:153.500-157.500

4/29 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

出勤時の電車の車窓からたまに富士山が見えるのですが、結構距離があるのに大きく見えるため、ついつい見惚れてしまいます。地方出身の私にとって、富士山が見えること自体、凄いの一言です。

 
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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 来週の為替予想(米ドル/円)「米ドルの弱さが米ドル/円上昇の弱点?」ハロンズ FX 2024/4/27

来週の為替予想 米ドル 円

日本の財務省は今週、しつこい円安に業を煮やして「口先介入」を行った。しかしマーケットにはドル買いのチャンスだったようで、昨日のドル/円は逆に147.88円まで上昇して10ヵ月ぶりの高値(円の安値)を更新した。日銀の委員が「金融緩和を維持することが適当だ」と発言して、円安をあきらめかけたマーケットを勇気づけたこともある。

9月7日(木曜)は147.62円からスタート。円売りドル買いの流れで、東京時間の昼前には前日つけた高値(147.82円)を超えて、147.88円まで昨年11月以来の高値を更新した。ただその後は高値圏での利食い先行となって下落した。未明までに147.04円をつけたが、前日の安値147.02円の手前で支えられた。終値は147.29円(前日比▲0.38円)。

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