来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「豪3月雇用統計、NZ四半期CPIが中銀の方向性を変える?」ハロンズ FX 2024/4/13

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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「豪3月雇用統計、NZ四半期CPIが中銀の方向性を変える?」ハロンズ FX 2024/4/13
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は99.66円前後、NZドル/円は91.05円前後で週初を迎えました。10日にはニュージーランド(NZ)準備銀行(RBNZ)が政策金利を発表。政策金利は市場の予想通り5.50%で据え置き、声明内容も前回会合とほぼ同じ内容となりました。ただ、一部市場ではRBNZが若干ハト派に傾くのではないかという期待もあったため、発表後にNZドル/円は92.35円前後まで上昇しました。また、同日に発表された米3月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、米国の利下げ時期の後ずれ観測が強まった結果、米ドルが全面高となりました。これと同時に米長期金利が上昇したことを嫌気したNYダウ平均の大幅な下落を受けてリスクオフの動きが強まり、豪ドル/円は一時99.38円前後、NZドル/円は91.24円前後まで下落する場面も見られました(執筆時)。

豪労働市場は本当に強いのか?

来週は18日に豪3月雇用統計が発表されます。豪州の労働市場を見ると、雇用者数は昨年12月に大きく減少し、翌1月も僅か500人の増加(後に1.53万人増に修正)と年末年始にかけて弱い数字が続きました。市場はこれらの結果が豪州の労働市場が弱まり始めている可能性を示唆していると受け止めました。ただ2月の雇用者数は11.65万人増となり、12月、1月の弱い結果は季節的な要素が強かったことを示しました。ちなみに2月の雇用者数の増加幅は新型コロナのパンデミックの影響を受けた2020年、21年を除外すると過去最高の伸び率でした。
RBAは前回(3月20日)の理事会で、政策運営への姿勢をタカ派的から中立へ変更しました。議事要旨で労働市場について「労働市場のひっ迫はいくらか緩和したが、そのペースは季節パターンの変化によって不透明だった」としたほか、「インフレと労働市場の見通しに引き続き細心の注意を払っていく」と示しています。この3月のRBA理事会は前述した強い豪2月雇用統計の発表前のものでした。仮に今回発表される3月雇用統計が強い結果となれば、RBAが再びタカ派的に傾く可能性があるので要注意です。

【過去4カ月の豪雇用統計結果】

NZの四半期CPI次第ではRBNZの利下げが近づく

NZでは17日に1-3月期消費者物価指数(CPI)が発表されます。NZのCPIは2022年の第2四半期に前年比+7.3%でピークを付けて、+4.7%まで低下してきていますが、RBNZのインフレ目標(1~3%)にはまだ距離があります。10日のRBNZの声明では、「インフレ率は目標範囲を上回っている。」「インフレをさらに軽減するには、引き続き制限的な金融政策スタンスが必要」と示されています。NZ1-3月期CPIが大きく低下し、RBNZの目標範囲に近付いていれば市場の予測するRBNZの利下げ開始時期の前倒しに繋がる可能性が考えられます。現時点で市場の予測するRBNZの利下げ開始時期は8月もしくは10月となっています。そのため、NZ1-3月期CPIが小幅な低下となった場合、7月に発表されるNZ4-6月期CPIの結果を見てからの判断でも良いので市場の反応は限定的なものになりそうです。

【NZ 四半期CPI(前年比)の推移】

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は100円台に定着しつつあります。99.30円台まで下げる場面も見られましたが、下げきれずに押し戻されています。目先の下値目途は日足一目均衡表・転換線や4月10日安値(99.38円前後)となりそうです。この水準を下抜けた場合、日足一目均衡表・基準線や週足一目均衡表・転換線が98.85円付近に位置しているのでかなり意識されそうです(4月12日時点)。
一方で、上値は4/9高値の100.80円が目先の目途となりそうです。この水準を上抜けた場合、2014年12月高値の101.36円前後、同11月高値の102.84円前後が意識されそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:98.50-102.00、NZD/JPY:90.00-93.00

4/15週のイベント:

04/15 (月) 10:20 中国 1年物中期貸出制度(MLF)金利発表
04/16 (火) 11:00 中国 3月小売売上高
04/16 (火) 11:00 中国 3月鉱工業生産
04/16 (火) 11:00 中国 1-3月期四半期国内総生産(GDP)
04/17 (水) 07:45 NZ 1-3月期四半期消費者物価(CPI)
04/18 (木) 10:30 豪 3月新規雇用者数
04/18 (木) 10:30 豪 3月失業率

一言コメント:

ドル/円はついに152円を突破しました。金曜日(12日)は、なんとなくテレビに取材していただける気がして、前日に散髪しました。そしたら予想通りテレビ朝日さんに取材していただきました。為替だけでなく、取材があるかどうかも予測しています(笑)。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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来週の為替予想 豪ドル 円

2027年6月の豪ドル円見通し。当月始値 108.64、最低 108.64、当月最高 112.74。平均 110.27。月末 111.07。変更 2.2%。

2027年9月の豪ドル円予想。当月始値 115.00、最低 115.00、当月最高 120.23。平均 117.17。月末 118.45。変更 3.0%。

2027年3月の豪ドル円予想。当月始値 109.61、最低 106.12、当月最高 109.61。平均 108.27。月末 107.74。変更 -1.7%。

ドル 円 予想 2024、2025、2026-2028。

4月15日(月曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 98.01、 最高 99.48、最低 96.54。 4月16日(火曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 98.60、 最高 100.08、最低 97.12。 4月17日(水曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 97.59、 最高 99.05、最低 96.13。 4月18日(木曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 97.93、 最高 99.40、最低 96.46。

2027年5月の豪ドル円予想。当月始値 108.28、最低 107.01、当月最高 110.27。平均 108.55。月末 108.64。変更 0.3%。

また、市場では2025年にかけて円高・米ドル安の進行を予想する見方が根強い中において、豪ドルは対円でも安定的な推移が見込まれています。このような豪ドル相場の安定は、豪州の株式や債券などへの投資を進める好機に繋がることが期待されます(図8)。

AUD/JPY(豪ドル円)は、USD/JPY(米ドル円)とAUD/USD(豪ドル米ドル)の合成通貨です。豪ドル円で取引されることはあまりなく、米ドル円と豪ドルドルの取引によってレートが決まります。そのため、米国、豪州、日本の3か国の影響を受ける通貨ペアのため、取引時にはより多くの情報を分析する必要があります。

日本は主に原材料をオーストラリアから輸入しています。その後、完成品、工業製品をオーストラリアに輸出しています。豪ドル対円相場が安定している背景には、オーストラリアと日本、両国の貿易黒字がごく僅かであることがあげ られます。

2027年11月の豪ドル円予想。当月始値 122.00、最低 116.81、当月最高 122.00。平均 119.85。月末 118.59。変更 -2.8%。

2026年12月の豪ドル円見通し。当月始値 113.09、最低 111.38、当月最高 114.78。平均 113.08。月末 113.08。変更 0.0%。

為替レートには、多くの要因が影響しています。上述した内容は、豪ドル対円相場の推移、そしてこの通貨ペアを取引する際の注意点についてです。

こうした中、市場では米国との金利差縮小を背景に対米ドルでの豪ドルの上昇が見込まれており、通貨分散先として豪ドルへの見直しが進む可能性があります(図7)。

2028年3月の豪ドル円予想。当月始値 120.26、最低 120.26、当月最高 125.73。平均 122.53。月末 123.87。変更 3.0%。

2026年11月の豪ドル円予想。当月始値 109.80、最低 109.80、当月最高 114.79。平均 111.87。月末 113.09。変更 3.0%。

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