来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「欧州の次は英国に早期利下げ期待が伝播するのか?」ハロンズ FX 2024/4/14

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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「欧州の次は英国に早期利下げ期待が伝播するのか?」ハロンズ FX 2024/4/14
 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年4月12日 14時35分

欧州の次は英国に早期利下げ期待が伝播するのか?

ユーロ/円、ポンド/円は後半減速

ユーロ/円、ポンド/円は足許の高値圏で振幅。円売りが主導する形で、ユーロ/円は165.176円、ポンド/円は192.917円まで買いが先行しましたが、その後は米ドル高の勢いに押されてユーロ/円は163.888円、ポンド/円は191.474円まで押し戻されました。米ドルと円相場に挟まれて、明確な方向性は確認できませんでした。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、レートチェックのヒント探る、介入はその先か (2024年4月11日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ユーロ売りには新たな材料必要か

政策金利を据え置いたECB理事会後の会見で、ラガルド総裁は近く利下げに踏み切る可能性を示唆しました。ただし、「ECBは特定の金利経路を事前に約束しない」とも語り、6月までは新たに蓄積するデータを見極める姿勢を示しました。6月利下げの現実味が増している点では、ユーロは上値が抑制されやすくなったと言えます。しかし、賃上げによるインフレ再加速の懸念も依然残っており、最終的な判断は現時点で下せません。こうした状況の中で、マーケットが7月会合までの利下げを完全に織り込んでいるのは少し行き過ぎていると感じます。ここからさらにユーロを売り込むには新たな材料が必要と思われ、ユーロは安値圏で次なる方向性を探ることになりそうです。

ユーロ/円は上昇チャネルを維持しているものの、上昇第5波が終了し修正3波を形成中のチャート形状に見えます。163.774円(11日時点)の21日移動平均線を明確に割り込んでくれば、調整の確度がさらに高まりそうです。その下は、163.50円付近に支持線が走りますが、ここも下抜けるようだと162.617円まで調整が進みそうです。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:161.000-166.000

英国、インフレ動向で利下げ近づくか!?

来週は、ベイリー英中銀総裁の発言、物価関連指標の発表が予定されています。ベイリー総裁の発言を巡っては、3月金融政策委員会後の新たなデータの蓄積が少ないこともあり、「物事は正しい方向に動いている、まだ利下げができる地点にはいない」との認識を越えてくることはないと思われ、ヒントにはなりにくそうです。やっぱり注目は、賃金動向や消費者物価指数からインフレ抑制の進展が確認できるかどうかがポイントになります。インフレのさらなる低下が確認できれば、早期利下げ期待からポンドが水準を引き下げる危険がある一方、インフレ減速の停滞が想起されれば、ポンドはもみ合う格好になるのではないでしょうか。

ポンド/円は右肩上がりの上昇を継続しており、相対的には地合いは好調と言えます。ただ、期間21日のボリンジャーバンドの幅が縮小し始めているほか、パラメーターが3日のスローストキャスティクスではデッドクロスが出現しており、上方向へのイメージは強まりづらいです。レジスタンスラインが推移する193.20円付近までは戻り売りで対処すべきではないでしょうか。また、下方向はサポートラインの190.40円アラウンドまでは押し目買い目線を維持したいです。そしてどちらもラインを越えてきたら、目線は各々、逆方向に変えたいです。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:188.000-196.000

4/15 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

個人的な来週の注目は、政府・日銀の介入でも、円安進行でもなく、「TEAMハロンズ」がお送りする4月19日のFX観覧生ライブです。視聴者をお招きしたライブで、今から緊張します。

 
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来週の為替予想 ポンド 円

ポンド円が180.80レベルをトライするシグナルとして、まずは上で述べた10日線の攻防に注目したい。

英中銀イベントがあった9月21日の下落局面では、180.84レベルでサポートされた。27日は安値180.89レベルで相場が反発した。これらの動きは、180.80台が重要なサポートの水準として意識されていることを示唆している。ゆえにポンド円(GBP/JPY)が180.80台を完全に下方ブレイクする場合は、節目の180.00をトライするシグナルと想定しておきたい。

2028年2月のポンド円見通し。当月始値 265.63、最低 265.63、当月最高 277.70。平均 270.64。月末 273.60。変更 3.0%。

ポンド円が182.50レベルを完全に上方ブレイクする場合、次の焦点は21日線の攻防となろう。この移動平均線は今日現在、183.07レベルで推移している。21日線の攻防は、ポンド円が183円台へしっかりと上昇するかどうか?この点を見極める攻防となろう。

ポンド系の通貨ペアを取引する際に注意すべきことは、主に以下の2点です。

だが、上で述べたとおりドル円(USD/JPY)は短期的な調整の反落相場を警戒する必要がある。また、こちらのレポートで述べたとおり、8月のPCEデフレーターが米ドル買いの要因となれば、ポンドドルは1.21のブレイクを視野に反落することが予想される。ゆえにポンド円の反発局面では、戻り売りを警戒したい。

2027年1月のポンド円予想。当月始値 242.74、最低 237.24、当月最高 244.46。平均 241.32。月末 240.85。変更 -0.8%。

2026年7月のポンド円予想。当月始値 240.15、最低 235.80、当月最高 242.98。平均 239.58。月末 239.39。変更 -0.3%。

なお、ポンド円がこれら重要テクニカルラインをも下方ブレイクする場合は、レジスタンスからサポートへ転換する可能性のある172.00レベルを視野に下落幅がさらに拡大する展開を警戒しておきたい。

いずれにせよポンド円が下落する局面では、3つのサポート水準-181.00レベル、179.50レベルそして178.00レベルでの攻防に注目したい。いずれも日足ローソク足の実体ベース、または下ヒゲで相場をサポートした経緯のある水準である(下の日足チャート、3つの赤ラインを参照)。

2027年7月のポンド円予想。当月始値 247.24、最低 247.24、当月最高 258.48。平均 251.91。月末 254.66。変更 3.0%。

2027年11月のポンド円予想。当月始値 269.75、最低 264.29、当月最高 272.33。平均 268.67。月末 268.31。変更 -0.5%。

ポンド円が21日線の突破に成功しても、下落基調のトレンドチャネルを完全に上方ブレイクしない限り、戻り売りを警戒する相場が続くと予想する。

注目すべきは、ポンド円(GBP/JPY)が178円を完全に下方ブレイクする場合である。

2026年10月のポンド円見通し。当月始値 245.19、最低 234.26、当月最高 245.19。平均 240.62。月末 237.83。変更 -3.0%。

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