ハイA経済指標をひと目で確認「ユーロ圏４月ＰＭＩ」2024年４月22日発表-超速ファンダ

指標結果を受けたユーロ円の反応は限定されていますが、30～40銭ほど動くケースも見られるため、注意したいです。また1時間程度過ぎると、指標後の流れも一巡するケース散見されます。

今回は4月23日、日本時間17時に発表されるユーロ圏4月PMI速報です。ユーロ圏PMIは域内の製造業、サービス業の購買担当者に生産や新規受注、受注残、雇用、価格、購買数量などをアンケート調査した結果をまとめたもので、企業景況感を示す指標です。速報性が高いことで、近年、この指標の着目度は上がっています。

また、同時期にユーロ圏だけではなく、他の先進国や新興国の発表も行われるため、各地域だけではなく、世界的な景況感を俯瞰できる指標です。

「ドル・円は伸び悩みか、中東への懸念一服も155円を意識」 22日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。中東情勢への過度な警戒は一服し、欧米株高なら円売り先行。また、米引き締め的な政策を見込んだドル買いも続く。ただ、節目の155円を意識した売りがドルの一段の上値を抑える。 前週末にイスラエルとイランの緊張で中東情勢の混迷は深まり、安全通貨が選好された。一方、米連邦準備制度理事会（FRB）当局者からのタカ派的な見解を受け、引き締め的な金融政策の継続を見込んだ金利高・ドル高の展開に。ユーロ・ドルは1.0640ドル台に失速し、ドル・円は154円60銭台に持ち直した。週明けアジア市場は地政学リスクの一服により株高に振れ、リスク回避の円買いを巻き戻す展開となった。この後の海外市場は材料が乏しいなか中東情勢をにらむ展開だが、円やスイスフランなど安全通貨への買いは弱まる。逆に、FRBの複数回の利下げ観測は後退し、長期金利が底堅く推移すればドル選好地合いは続く。他方、今週開催の日銀金融政策決定会合に向け追加利上げ観測が広がりやすいものの、円買いは限定的。とはいえ、ドル・円は再び155円を目指す展開だが、同水準付近での日本の為替介入への警戒で上値は重い。