各地で入社式 小林製薬は中止

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各地で入社式 小林製薬は中止
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各地で入社式 小林製薬は中止

「紅麹(べにこうじ)」は米などの穀類に紅麹菌を繁殖させてつくられたもので、古くから食品の着色料などとして使われてきました。紅麹の「ロバスタチン」という成分にはコレステロールを低下させる作用があるとされ、紅麹由来の健康食品などが多く販売されています。一方、紅麹菌の中には「シトリニン」というカビ毒をつくるものもあり、腎臓の病気を引き起こすおそれがあるとされています。国の食品安全委員会によりますと、ヨーロッパでは紅麹由来の健康食品による健康被害が報告されていて、EU=ヨーロッパ連合は健康食品に含まれる「シトリニン」の基準値を設定しているということです。小林製薬によりますと、今回の報告を受けて成分を分析したところ、「シトリニン」は検出されなかったということです。一方で「シトリニン」とは別の未知の成分の存在を示す分析結果が得られたということで、「意図しない成分が含まれている可能性が判明した」としています。

大阪急性期・総合医療センターの腎臓・高血圧内科で中心となって対応に当たる林晃正副院長は、実際に「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取し腎臓の病気などを発症した患者を診療した複数の医師と情報交換したということです。林副院長は「今回の健康食品との関連はわからないが、薬剤などが原因で起こる『尿細管間質障害』の症状に似ているものもあるということだった。このような腎障害の場合、自覚症状が出にくいのが特徴だ。中には尿が多くなったり、脱水症状が出たりする人もいるが、進行して人工透析が必要になるまで気づかないケースもあるので早期発見がとにかく大事だ。尿検査や血液検査などで調べればわかるので、心配な人はまずかかりつけ医に相談してほしい」と話していました。

小林製薬 山下健司製造本部長 「(Q.何を調べられたのか)検査を受けている立場ですので、内容に関しては差し控えさせていただきたい」

栃木県に住む40代の女性は、健康診断でコレステロールの値が基準を上回ったことを受け、2023年10月ごろから小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」の摂取を始めたということです。およそ2週間後にはコレステロールの値が下がったため、まとめ買いして毎日3粒ずつ摂取してきましたが、問題を受けて手元にあった製品4袋を調べたところ、いずれも想定していない成分が含まれている可能性があるとして公表されている製造番号だったということです。

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題では2人目の死亡事例が明らかになっています。大阪市は27日、会社に対して自主回収の対象となっていた3つの製品について製品の回収を命じる行政処分を出しました。大阪市は記者会見を行い処分を行った理由などを説明しました。全国では紅麹原料を使った商品を自主回収する動きが相次いでいて、記事ではNHKが調べた自主回収を行っている商品の最新の一覧を掲載しています。

紅麹を使った食品への対応を検討する消費者庁の会議が開かれ、今後、食品安全委員会と連携して安全性の確保に当たっていくことや消費者への情報発信を強化していくことなどが話し合われました。この会議は27日、厚生労働省や農林水産省などと開いた関係省庁連絡会議を受けて行われたもので、消費者庁と食品安全委員会の幹部などが出席しました。会議では冒頭、自見消費者担当大臣が「関係省庁と足並みをそろえてスピード感持って対応していきたい。まずは厚労省の措置を踏まえた消費者への情報提供、機能性表示食品の健康被害情報の収集体制の点検の進捗について消費者庁と食品安全委員会で連携をとりながら取り組んでいきたい」とあいさつしました。会議は非公開で行われ、消費者庁によりますと、これまでの小林製薬の対応の経緯などが情報共有されたほか、今後進めることにしている機能性表示食品およそ7000件の総点検について、食品安全委員会と情報共有しながら連携して対応していくこと、また、消費者向けに行っているホームページやSNSでの注意喚起などの情報発信を、状況に応じて強化していくことなどが話し合われました。

問題になった製品を継続して摂取してきたという人は、不安を募らせています。都内に住む34歳の男性は、体型を維持する目的で2023年3月から「紅麹コレステヘルプ」を飲み始めたということです。今回の問題を受けて手元にあった製品を調べたところ、小林製薬が明らかにした亡くなった1人目の人が購入していたものと同じ製造番号の製品がありました。いまのところ体調に変化は感じないといいます。会社から製品の使用中止を依頼するメールも届きましたが、どういった医療機関を受診すべきかなど詳しいことは分からなかったといいます。男性は会社に問い合わせましたが、「ただいま電話が混み合っております」という音声が流れるだけでした。

岐阜県は大阪市からの依頼を受け、回収の対象となった健康食品を製造していた岐阜県池田町の工場に26日、調査に入りました。岐阜県などによりますと、「紅麹コレステヘルプ」は小林製薬からの委託を受け、岐阜市に本社を置く健康食品・医薬品メーカー「アピ」の岐阜県池田町にある「池田工場」で製造していたということです。大阪市からの依頼を受け、西濃保健所揖斐センターの職員2人が26日夜、工場に調査に入り、製品の製造方法や製造量、苦情が入っていないかを確認したということで、近く調査結果を大阪市に報告する方針です。

小林製薬の紅麹(こうじ)を原料としたサプリで健康被害の報告が相次いでいる問題で、厚生労働省などは先月31日、小林製薬の和歌山県の工場に立ち入り検査を行いました。

腎臓の専門医などで作る日本腎臓学会は、会員に向けて各地の診療の現場でも該当する患者が受診する可能性があると注意を喚起しています。さらに学会では、全国の会員の医師などに対し、当該の健康食品を摂取した人で腎臓の機能に障害が出ている人が受診していないかや人工透析が必要になった人がいないかなどについて、近くインターネットを通じてアンケート調査を行うことを決めたということです。学会では今後も事態を注視し情報を集めていくということで、日本腎臓学会の南学正臣理事長は「問題が発覚したあと、現場の医師たちから懸念の声が寄せられていて、学会としても情報の把握や対応を急ぐ必要がある」と話していました。

厚生労働省は消費者庁などと合同の会議を開き、原因究明を行うとともに情報を速やかに共有することを確認しました。この中で、厚生労働省から会社への聞き取り調査の結果、健康被害の報告があるのは主に「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人で、去年9月以降に製造されたものを食べた人に偏っていることや、亡くなった2人のうち1人目は急性腎不全で、2人目は検視の結果、腎臓にダメージがあったと説明しました。そのうえで健康被害の原因が明らかになっておらず、被害の拡大を防ぐため、3種類の製品について食品衛生法に基づき廃棄命令などの措置を講じるよう会社の本社がある大阪市に通知したことを報告しました。会議では、紅麹だけではなく、ほかのこうじを使った食品への不安も広がっていて正しい情報の提供が重要だという意見も出て、原因究明を行うとともに速やかに情報を共有することを確認しました。厚生労働省はこれまでに健康被害が報告されていない小林製薬の紅麹を原料とする170以上の会社の製品について、今週中にも専門家による調査会で審議し対応を検討することにしています。

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