【市場概況】東京為替見通し=ドル円、152円の攻防戦と円買い介入の可能性に要警戒か

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【市場概況】東京為替見通し=ドル円、152円の攻防戦と円買い介入の可能性に要警戒か

3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、3月ADP全米雇用報告が18.4万人増だったことで、米長期金利の上昇とともに151.95円まで上昇した後、3月米ISM非製造業指数が51.4と予想を下回ったことで151.58円付近まで下押しした。ユーロドルは3月米ISM非製造業指数が予想を下回ったことで1.0837ドルまで上昇した。ユーロ円はユーロドルの上昇や日経平均先物の上昇を受けて164.39円まで上昇した。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、これまでと同様に152円のノックアウトオプションへの買い仕掛けと防戦売り、そして本邦通貨当局のドル売り・円買い介入の可能性に警戒する展開が予想される。

 昨日のドル円は151.95円まで上昇したものの、152円のノックアウトオプションの防戦売りが上値を抑えて伸び悩んだ。

 ドル円は、先週、1990年以来の高値となる151.97円まで上昇した後、三者会合(財務省・日銀・金融庁)が開催され、神田財務官が為替介入について「常に準備はできている」と述べたことで、円買い介入への警戒感が高まっている。神田財務官は、日銀が大規模緩和の見直しを決定した後の円安の動きは「反対方向という意味で強い違和感を持っている」とも述べている。

 2022年9月22日のドル売り・円買い介入の前も、9月7日に144.99円まで上昇した後の9月8日に三者会合が開催され、神田財務官が「(為替介入などの対応は)スタンバイな状態だ」と警告していた。おそらく、145円台に乗せた場合には円買い介入を行うことが話し合われ、22日の145円台乗せでの円買い介入となったことが推測できるため、本日も152円ノックアウトオプションへの買い仕掛けが成功した後での円買い介入の可能性に警戒しておきたい。

 本日のドル売り・円買い介入の可能性に備えて、2022年秋の円買い介入の時間帯やドル円の下落幅などを確認しておきたい。本日のボラティリティーを示唆するボリンジャー・バンド+2σは153.67円付近、投機筋の円売りポジションを示唆する3月26日時点のIMM円売り持ち高は129106枚となっている。

■9月22日(木)の第1弾の円買い介入(2兆8382億円)

・介入時間帯:日本時間17時半頃(欧州勢が参入し始めた頃)

・IMM円売り持ち高:81280枚(※9/20)

・ドル円:高値145.90円から安値140.36円まで、5.54円下落した。

・ボリンジャー・バンド+2σ:146.12円

■10月21日(金)の第2弾の円買い介入(5兆6202億円)

・介入時間帯:日本時間23時半頃(NY勢が参入し始めた頃)

・IMM円売り持ち高:94336枚(※10/18)

・ドル円:高値151.95円から安値146.23円まで、5.72円下落した。

・ボリンジャー・バンド+2σ:150.39円

■10月24日(月)の第3弾の円買い介入(7296億円)

・介入時間帯:日本時間8時半頃(東京勢が参入し始めた頃)

・IMM円売り持ち高:94336枚(※10/18)

・ドル円:高値149.71円から安値145.56円まで、4.15円下落した。

・ボリンジャー・バンド+2σ:150.69円

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【市場概況】東京為替見通し=ドル円、152円の攻防戦と円買い介入の可能性に要警戒か

市場概況 東京為替見通しドル円 152円の攻防戦と円買い介入の可能性に要警戒か

これらの発言から、財務省は円安が進む為替相場に対し警戒を強め、介入を意識する段階に入っていると推測されます。仮にドル円が152円台に乗せた場合、ドル高・円安の流れが一気に加速する恐れがあるため、過度な円安を抑制したい通貨当局と、円安を試したい投機との神経戦はしばらく続くことが予想されます。こうしたなかで日銀がレートチェックを行えば、大幅なドル安・円高が見込まれるため、この先は特に注意が必要です。

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日本では、為替介入は財務大臣の権限において実施され、日銀は特別会計に関する法律および日本銀行法に基づき、財務大臣の代理人として、その指示により為替介入の実務を遂行します。財務省は足元の円相場を注視している模様で、市場でも為替介入への警戒感が高まっています。前回の為替介入は、2022年の9月と10月に実施されましたが、当時の財務省関係者の発言などを振り返り、今回の為替介入の可能性を探ります。

<為替> ドル指数が下落した。日本円の一段の下落が抑制されたことで、政府・日銀の市場介入に対する警戒感が和らいでいる。

本日のNY為替市場のドル円は、152円のノックアウト・オプションを巡る攻防戦が予想される中、三者会合(財務省・金融庁・日銀)を受けた本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性に警戒していく展開となる。今週の米国の重要な経済指標は、29日に発表される米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している2月PCE総合価格指数であり、パウエルFRB議長の講演も予定されている。 本日の注目ポイントは、152円のノックアウト・オプションへの買い仕掛けと防戦売りの攻防戦であり、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性にも警戒しておきたい。 本日は、鈴木財務相が「行き過ぎた動きにあらゆる手段を排除せず断固たる措置」と述べ、神田財務官も「あらゆる手段を排除せず適切に対応する」いう強い口先介入を行っており、三者会合が開催されたことで、円買い介入が断行される可能性が高まっている。 過去の本邦通貨当局による介入は、ストップロスが集積された水準では、ストップロスを執行させた後で行われたことがあるため、152円のストップロスをヒットした後の円買い介入の可能性には警戒しておきたい。 2022年10月21日にニューヨーク市場で断行されたドル売り・円買い介入は、東京時間23時30分頃に行われ、ドル円は高値151.95円から安値146.23円まで、5.72円下落した。 通貨当局が介入の目的として挙げているボラティリティーの抑制に関しては、目安となるボリンジャー・バンド+2σは、当時は150.39円だったが、本日は152.85円付近に位置している。・想定レンジ上限 ドル円の上値目処(めど)は、1990年7月6日の高値の152.30円。・想定レンジ下限 ドル円の下値目処(めど)は、3月21日の安値の150.27円。

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前回は、2022年9月22日および10月21日と24日に、それぞれドル売り・円買い介入が行われました。当時の財務省高官発言や関連イベントを時系列にまとめたものが図表1です。鈴木財務相や神田財務官の発言をみると、やはり介入が近づくにつれて、警戒を強めるトーンになっているように思われます。また、日銀が市場参加者に為替取引の状況を照会する「レートチェック」は、3者会合よりも強い、介入間近のシグナルと判断されます。

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